安全マタニティ生理

仰臥位低血圧を防ぐ傾斜クッションアプローチ

背骨を平らにせず、腹腔内の圧力を逃がす角度設計と、胎児に酸素を届ける呼気テクニック。

一、仰向け姿勢時に潜む「下大静脈」の圧迫リスクについて

妊娠六か月、七か月と週数が重なるにつれ、お腹の赤ちゃんは急速に成長し、子宮全体の体積と重量も日々増加していきます。ここで、一般的なヨガのシャバアサナ(仰向けで横たわる休息のポーズ)をそのまま硬い床の上で行うと、非常に危険な心身のトラブルを招くことがあります。これが産婦人科学的に「仰臥位低血圧症候群(ぎょうがいていけつあつしょうこうぐん)」と呼ばれる、重大な急激的血圧低下現象です。

仰向けに寝ることで、お腹の重いパーツが背骨の右側を走っている太い血管「下大静脈」を完全に押し潰してしまいます。この大静脈は下半身の血液を心臓へ戻すメインロードであるため、ここが塞がれると心臓へ戻る血液量が減り、脳貧血のような強い眩暈、冷や汗、急な吐気をお母様が発症します。同時にお腹の赤ちゃんの胎盤内の酸素補給量も一時低下してしまうため、マタニティ運動における仰向け姿勢の取り方は、徹底的な解剖アプローチによる管理が求められます。

二、十五度から三十度の傾きを維持する「傾斜プロップ設置法」

このリスクに対応するため、優花マタニティヨガ倶楽部では、頭部から背中の下にかけて「斜めにカットされた高反発傾斜ボード」やボルスターを絶妙に重ね合わせて配置します。背骨全体が床と平行にならないよう「十五度から三十度」の緩やかな上向角度を常時キープします。

この傾きにより、子宮の全荷重は下大静脈から外れ、お腹の中の圧力が側方へと綺麗に分散されます。同時に膝の下に円柱状クッションを挟むことで、仙骨にかかる重心が適宜調整され、腰痛の原因である反り腰のこわばりもスッと消え失せます。心強いサポートのおかげで、妊婦様は全く体調不安を抱くことなく、安心してお体を預けることができるのです。

三、胎児へ新鮮な酸素を送り続ける「呼気ファースト呼吸」

安全な傾斜姿勢を維持しながら、私たちは「呼気(息を吐くこと)を長く意識する」特別なマタニティ腹式呼吸法を行っていきます。息を長く吐いていくことで、プレママの自律神経は一気に興奮状態から静寂へと移り変わり、胎盤(ヘソの緒)を経由して赤ちゃんへ注がれる血流量が格段に増大します。

出産のその瞬間にパニックにならず、お体へ優しく向き合うためのテクニックは、産前産後のメンタルの大きな支えとなります。大阪高槻の陽だまりに満ちた快適な空間にて、この妊婦様第一の安全サポート姿勢と呼吸アプローチを、ぜひご自身の体感を通して学んでください。

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